もりとあそぼう。もりをそだてよう。~プレーパークで森を育てるワークショップ~
遊びの中で見つけた「苦手」が「できた!」に変わるとき
ともさんです~!
プレーリーダーがなぜ遊ぶのか?を紐解きながら、日々の中で印象的だったできごとを書いていこうと思います。
遊びの場面で、大人の方から「うちの子〇〇が苦手」「□□は好きじゃないみたい」と聞くことがよくあります。先日も同じようにお母さんから聞いていた女の子は、土や泥を触るのを嫌がるとのこと。「いつもどんなふうにしているの?」と聞くと「触っていいよ。」「汚れてもいいからって言うのに触らないんです。」と困り顔のお母さん。
なるほど、触っていいこと、衣類が汚れても心配ないことはすでに伝わっているんだね。それでも遊び出さないということは、それ以外のきっかけが必要だと言うこと。だから、私がしたことはその子より先に遊ぶことでした。ふふふ。
まずは、乾燥した土の塊をポキポキ折って小さくする。小さくなったそれを両手でこすり合わせてさらに細かくしてザルに押し付けて擦って、さらさらにする。「ぽきぽき~ぽきぽきっ~」「ごーし、ごし、ごーし、ごし」「さらさら~さらさら~」細かくなった土の粒子が良く見えるように近くにあったお皿に落として見せる。


女の子はお母さんに抱っこされたまま、何やらひとりでおしゃべりしている私を見ていましたが(笑)気づけば形を変化させていく土に見入っています。その遊びを「見る」ことは、すでに遊び始めているとも言えます。土を見ることは拒絶していないので、そのまま私は遊びを続けてみます。さらさらの土に少しだけ水を垂らして見せる。「そうだ、水いれてみよ~っと。」「ぽたん、ぽたん!」薄く敷かれた土の表面に小さな水滴がしみ込んで濃い茶色の不思議な形ができあがる。「なんだろ、これ、なにに見えるかな~、なにに見えるかな~?」「もっとサラサラの土も追加しちゃお~!」「また水いれよ~」そんなふうにサラサラの土と水のぽたぽたを繰り返していくと、ほどよく指先で持ち上げられる小さな泥の塊になりました。
両手で包んで転がして、まるめて「おだんごー!」「おだんごできましたよ~!」落ち葉にひとつづつ乗せてみます。よりステキに見えるように。
お母さんの腕の中でじっと見ていた女の子は下りたいとせがんで、気が付くと泥のおだんごをひとつそっと手に握っていました。ぱくぱく~と食べるまねっこをして見せるとご機嫌に♪
おだんごに小枝を差してみたり、葉っぱを乗せてみたりして遊ぶ中で、私がやって見せていないことをし始めた瞬間があったんです。
女の子がおだんごを両手ではんぶんこにして、両手にある泥のおだんごをそれぞれ交互に何かを確認するみたいにしてじっくり見つめていた時間。ほんの数秒。中に何があるか気になったのか、おうちで食べたおにぎりをはんぶんこにしたのを思い出したのか?理由はわからないけれど、女の子がもう土や泥が苦手ではないということは確かでした。
両手に握ったそれぞれを、そのままぺたんと平たいお皿につぶして、もう半分もそこに重ねてつぶす。すると、とってもいい笑顔で「できたの!」と女の子。
「すごーい!こんなに遊んだの初めてかも!びっくり!」と隣で見ていたお母さんも嬉しそう♪
自分でできた瞬間。見ていた遊びを自分の遊びにした瞬間。文字通り自分の手で思い通りにする。思い通りにできる素材がある。土に触るタイミングも全部自分で決めることができる。そのおもしろさ、楽しさを遊びながら積み重ねてほしいなぁと思うんです。


世界はいつでも目の前に無限に広がっていて、手を伸ばせば触れることができます。大切なのは、その子自身のタイミングとやり方で踏み出すこと。それが、一番安心して夢中になれる遊びの始まりです。
「やってごらん」で遊びだす子もいれば「いっしょにやろうよ」で遊びだす子もいます。
そして、大人が先に「やってみせる」ことが遊びだすために必要なきっかけの子もいますね。
遊びに来た子どもたちが`自分の遊び‘に出会って「あー楽しかった~!」って帰れるようにプレーリーダーは遊んでいます。あ、もちろん、プレリーダーだけではなく大人のみなさんも遊んでいて大丈夫ですよ!(笑)
